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ソフトテニストップ選手と足関節外側靭帯損傷―超音波診断装置による評価
守重 昌彦(ぜんしん整形外科) 山田 隆(ふじクリニック) 目加田優子(文教大学)
【はじめに】
大学生ソフトテニス選手を対象にした調査で、足関節の傷害は腰、肩、肘について4位であり、テニスプレーへの悪影響があったと割合は90%とトップであった。今回我々は日本ソフトテニス連盟(以下JSTA)強化選手の足関節捻挫の既往歴を調査し、前距腓靭帯(ATFL)の現在の状況を超音波診断装置にて評価した。
【対象】
2021年度JSTA強化選手として合宿に召集された、男子U14,17,20,ナショナルチーム、女子U14,17,ナショナルチームのうち、カルテチェックを行えた計106名。
【方法】
事前に提出されたJSTA専用カルテにより既往歴を把握した。既往歴のある選手に対し両足関節のATFLの形態と不安定性の評価を行った。
【結果】
足関節捻挫の既往歴のあった選手は39名(36.8%)であった。そのうち、受傷後一定期間テニスのプレーを継続できなかったものは25名(65.8%)であった。
靭帯の所見は正常54足71%、腫脹9足12%、剥離骨折12足16%、消失3足4%であった。不安定性は、なし39足51%、軽度13足17%、中等度10足13%、重度4足5%であった。
【結語】
足関節捻挫の既往歴のある選手のATFLの29%に異常所見、49%に不安定性が見られた。
本発表では、後遺症を残さないための受傷時の対応法を含めて報告する。
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