--第4回研究会大会特設サイト--
ソフトテニスにおける内転筋とボールスピードの関係
〇関根諒太(ぜんしん整形外科)、小茂田花梨(ぜんしん整形外科)
【背景】
これまで各スポーツのトレーニングの中で股関節周囲の筋は重視されてきた。長谷川によると投球動作では軸足の長内転筋の働きは股関節の回旋運動によって体幹部が回旋を始める早期コッキング期に働き始め、後期コッキング期に最も強く働くことが分かっている。我々はソフトテニスのスイングの際にも内転筋が強くかかわっているのではないかと考え、本研究を行った。【目的】
本研究では、内転筋の筋力がボールスピードとどう関係するかを明らかにすることを目的とした。【方法】
対象者は、関東学生ソフトテニス1部リーグ、3部リーグに所属する大学男子ソフトテニス選手15名(年齢20±2歳、身長cm)とした。まず対象者の内転筋を徒手筋力テストで3以上(A)もしくは3未満(B)に分けた。ボールスピードはフォアハンド・バックハンドをオープンスタンスとクローズドスタンスで行い、座位と立位で1種目3球ずつ、1人合計24球測定した。【結果】
立位バックハンドクローズドスタンスでは、A群の方がB群に比べ有意にボールスピードが速かった。【結論】
以上より、バックハンドクローズドスタンスでは内転筋の筋力が関わっているといえる。
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