--第4回研究会大会特設サイト--

指導書に見る「運動観察」の重要性について:オーバーハンドサーブからの考察

 

楠堀誠司(県立広島大学) 

【目的】

これまで出版されてきたソフトテニスに関する指導書において、サーブ動作を複数方面から観察・考察した指導書は少ない。本稿では、サーブ動作を複数方向から観察することの利点について提案する。

【方法】

1972年に日本軟式庭球連盟が著した『日本軟式庭球教程』(以下教程)では、サーブ動作を「前から見る」、「横から見る」と多面的に動作観察視点を提示している。その後出版されたソフトテニス指導本と比較検討し、多面的な動作観察の利点について明らかにする。

【結果】

サーブ動作は、テニスにおいて唯一全てをコントロール出来るショットであるが、その為にはトスアップが重要になる。教程においては前方方向のみならず、横方向からの連続写真を掲載し、トスアップの位置などを把握することが可能になっているが、その後出版された指導書においては、連続写真の枚数増加やカラー化が進んだものの特定位置からの撮影のみで、トスアップの位置(打点位置)という最も基本的な情報の提供が出来ていないことが分かった。日常的な練習において、スマートフォンなどを利用した運動観察方法は現在では多岐にわたり、それら利用も今後は導入していくべきと考える。

セミナー

ソフトテニスのメディカルサポート

守重昌彦 山田隆 目加田優子 

一般演題

SAMPLE COMPANY

SAMPLE COMPANY