ソフトテニス選手における下肢のばね特性-リバウンドジャンプを用いた評価から-

一般演題(口頭発表) O-03

○高橋和孝 (筑波大学大学院・法政大学) 緒方貴浩 (帝京大学) 山口大地 (日本体育大学) 篠原秀典 (日本体育大学) 高橋憲司 (愛知学泉大学) 井田博史 (上武大学)

背景

球技スポーツにおけるジャンプやフットワークには、下肢の筋-伳複合体の伸張と短縮が極めて短時間かつバリスティックに遂行される伸張-短縮サイクル運動が内在する。このような下肢の運動はトレーニング現場において、ばねという言葉を用いて表現される。ばねの優劣はリバウンドジャンプ (RJ) を用いることで簡便に評価ができる。しかし、ソフトテニス選手を対象にした研究は極めて少ない。また、ソフトテニスでは、ポジションによって求められる能力が異なるために、下肢のばね特性も異なる可能性が考えられる。

目的

ソフトテニス選手のジャンプパフォーマンスから、ポジションとばね特性の関係を明らかにする。

方法

ソフトテニス男子選手 22 人を対象に、マルチジャンプテスターを用いて垂直跳および RJ を実施した。垂直跳では跳躍高を、RJ では跳躍高、接地時間、RJ-index を算出した。

結果

後衛では RJ-index と RJ の跳躍高との間にのみ正の相関関係がみられ、前衛では RJ-index と RJの跳躍高との間に正の相関関係が、RJ の接地時間との間に負の相関関係がみられた。

結論

ポジションによって、RJ-index に貢献する要因が異なっていた。したがって、ばねの優劣を評価する際にはポジションによる違いを考慮する必要がある。

SAMPLE COMPANY

SAMPLE COMPANY