2002 年釜山アジア競技大会における韓国人プレーヤーによる“バズーカサーブ”の速度推定

一般演題(口頭発表) O-01

○楠堀誠司(県立広島大学) 田中俊充(ソフトテニス HP 管理者)

目的

釡山アジア競技大会で見られた“バズーカサーブ”は非常に衝撃的であった。

本稿では、バズー カサーブの速度を推定することを目的とした。

方法

当該大会では、2 名の韓国人選手がバズーカサーブを行った。コート後方から撮影した動画を AVI ファイルに変換し、Frame-DIAS V(DKH 社)を用いて 2 次元 DLT 法によりサーブ着地点、および、 打点高を推定した(n=8)。

打点高は、各選手の身長を参考に Frame-DIAS V のデジタイズ座標値から推 定 した。

これら値からインパクトからサーブ着地点までの距離を算出し、その間のコマ数で除して平均 速度とした。

また、Jinji & Sakurai(2006)を参考に平均速度に対して野球のボール速度の減衰率、およ び、ピッチングとの距離差を考慮して、バズーカサーブの最大速度を推定することにした。

結果

バズーカサーブの平均速度は、171.63±13.40Km/h(最大値 192.63 Km/h)、推定最高速度は 200.53±15.65(最大値 225.06 Km/h)であった。

参考文献

Jinji & Sakurai : Sports Biomech.,5-2,197-214

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